トークショーレポート 4/1(土) 見城慶和さん

  • 2017.04.04 Tuesday
  • 23:43

『まなぶ』公開二週目となる本日4/1(土)。朝から小雨が降りしきる中、映画サービスデーということもあって、公開初日を上回る多くの方々が劇場に足を運んでくださいました。


10:30の回上映後には、元夜間中学の先生であり、山田洋次監督の名作『学校』の主人公のモデルとなった見城慶和さんをゲストに迎え、太田直子監督とともにトークショーをおこないました。

 

会場いっぱいの大きな拍手に包まれて登壇した見城さんと太田監督。嘱託の期間も含めると計42年間(!)夜間中学で教鞭をとってこられたという見城さんは、映画をご覧になった感想を「本当に心を打たれました」と述べ、「とくに、峯永さんの“知らないことだらけということに気付いた”という言葉が印象的でした」としみじみと語られました。

 

実は、映画に登場する宮城正吉さんは、見城さんの元教え子だったそう。「宮城さんとは、一年間一緒に国語を勉強したのですが、三年生の時に仕事の残業のため登校できなくなり、夜間中学を去ることになってしまった。そこで、通信制中学というものもあるよ、と私が彼に薦めたのです。その宮城さんが嬉々として学んでいる姿を映画で観ることができて、嬉しかった。学ぶことは、こんなにも人を輝かせるのかと」と、スクリーンを通じて再会したかつての教え子への思いを表現されました。フランスの詩人ルイ・アラゴンの「教えるとは未来を共に語ること 学ぶとは胸に真実を刻むこと」という言葉を引用しながら、「ここには、学びを求め、楽しむ本物の生徒がいる。先生たちも素晴らしい。生徒と先生が共に、楽しい授業を作り出している」と、豊かな言葉で映画を語ってくださいました。

 

「その反面、やはり若い時に学んでいなければ、という面もある。この映画をぜひ若い人にも観てほしい」と訴えた太田監督に、見城さんも「夜間中学で教えていた当時も、この方たちがもっと若い時に学べていれば、と思わずにはいられなかった」と同意し、
現行の6・3制がスタートした後に、なぜ義務教育を受けられない子供が多数存在したのか(集計できただけでも、昭和24年度で72万人の子どもたちが長欠=義務教育を受けられていなかった)、その事実を文部省(当時)が隠した理由などについて丁寧に解説してくださいました。

 

最後に、昨年12月に成立した義務教育確保法にふれ、「夜間中学も通信制も、これからが勝負」と熱く語られた見城さん。時間が足りなくなるほどの濃い内容、そして静かなたたずまいの中にも宮城さんや子どもたちへの愛情がにじみでる人柄に、会場全体が魅了されたトークショーとなりました。

 

お越しいただいた皆様、どうもありがとうございました!

 

▽映画『まなぶ』は新宿K's cinemaにて4/14(金)まで連日10:30より上映中!

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