トークショーレポート 4/2(日) 仁藤夢乃さん

  • 2017.04.04 Tuesday
  • 23:46

昨日までの寒さも和らぎ、春らしい陽気に包まれた本日4月2日(土)。昨日に続き多くの方々に足を運んでいただき熱気あふれる会場にて、『まなぶ』10:30の回上映終了後、女子中高生を支援する団体Colabo(https://www.colabo-official.net/)の代表である仁藤夢乃さんをゲストに迎え、太田直子監督とのトークショーがおこなわれました。

 

映画を観終えたばかりで涙をぬぐっている方も客席に多くいらっしゃる中、大きな拍手に迎えられ登壇した仁藤さんと太田監督。(実はお二人は、仁藤さんが10代の頃からの知り合いでもあります。)はじめに映画の感想を求められた仁藤さんは、「私自身高校を中退したこともあり、登場する方々にとても共感を覚えました。とくに共感したのは宮城さんですが、学生服を着て映画館に行ったり、同級生を見かけて思わず隠れたというエピソードには、自分もまったく同じ経験をした!と驚きました。世代は離れているけれど、自分や今の子どもたちに重なる部分がたくさんあった」と、ご自身の経験を交えて語ってくださいました。

 

続けて、義務教育を受けていないことによる影響の大きさについて太田監督が触れると、仁藤さんも「無戸籍やいじめ、親からの虐待など背景はさまざまですが、私が出会う子どもたちの中には、九九ができない子もいる。そういった子は、たとえばコンビニでバイトをしても、当たり前のことを知らない!と怒られることが多く、なかなか長続きしない」と、今の子どもたちが抱える問題について、自己責任ではなく社会全体で考えていくことの大切さを訴えました。

 

また、仁藤さんがもっとも共感したという宮城さんについて、太田監督が「宮城さんはご自身の経験を恥じていて、最初は撮影させてくれなかった。三年になってようやく撮影させてくれたんです」と明かすと、仁藤さんは「暴力や引きこもりの経験を語った出演者のみなさんに、映画に出てくれてありがとう、と言いたい。私自身、暴力のある家庭に育ったため、(妻に暴力をふるっていたという)宮城さんを最初に見たときには、“何このおじさん!?”と思いましたが、彼もまた、暴力のある環境に生きてきたんだな、と。変わっていく力を尊敬します」と、いま荒れている環境の中にいる子どもも、日常的な学びの場で変わっていく可能性への期待を語りました。

 

最後に、先日文庫化された仁藤さんの著書「難民高校生:絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル」(http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480434210/)を太田監督が会場の皆さんに紹介すると、「17歳の時には、作文の宿題を出されても何を書いたらいいかわからず、一言しか書けなかった私が…」と苦笑しながらも、「私自身、自分の意見を話してもいいんだ、自分の意見は尊重されるんだ、ということを積み重ねてきた。そういった一つ一つのことが大切なんだと思います」と語った仁藤さん。劇場パンフレットに掲載されている宮城さんたちの卒業文集にも「心が震えました」と熱く語ってくださいました。

 

ご自身、そして支援する女の子たちの経験の過酷さにもかかわらず、仁藤さんの明るく、飾らない語り口に会場全体が魅了され、あっという間の15分間でした。

(仁藤さんは、パンフレットにも「大丈夫。いくつになっても、やり直せるんだ。〜まなびがもつ力〜」と題した素晴らしい文章を寄せてくださっています!)

 

ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

 

▽映画『まなぶ』は、新宿K's cinemaにて4/14(金)まで連日10:30より上映中!
http://www.film-manabu.com/

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